日本舞踊 五大流派の特徴とその他の流派

日本舞踊

 

こんにちは、寿宝(じゅほう)です。

 

前回ご紹介した「五大流派」について、堅苦しくまじめに

失礼のないようにご紹介したいと思います😊。

 

また、その他の流派についてもいくつかご紹介します。

 

 

日本舞踊 五大流派の紹介

 

 

 西川流(にしかわりゅう)

 

 

元禄時時代にはじまった、最も古く由緒ある流派。西川流は複数の

流派の源となっている。

歌舞伎色が濃く感情表現を大切にするのが特徴。「鷺娘(さぎむす

め)」「関の扉(せきと)」「勧進帳(かんじんちょう)」などが

代表的な振付演目。

分派に名古屋を拠点とする「名古屋西川流」があり、他に「西川流

風派」「正派西川流」「新西川流」それぞれ創流されている。

現在は十代目西川扇蔵が宗家家元として流派を継承している。

 

 

 花柳流(はなやぎりゅう)

 

 

全国に約2万人のお弟子さんを抱える、日本舞踊では最大の流派。

西川流宗家の門下であった初代花壽輔(はなやぎじゅすけ)によって

創始。

流派の舞踊家育成と組織の体系化がしっかりしており、細やかに振付けが

定められるなど統一性の維持も図られている。

他の流派に比べて細かい間のリズムが重視され、舞よりも踊りを重視して

いるところが特徴である。

在の宗家家元は五代目花柳壽輔。

 

 

 若柳流(わかやぎりゅう)

 

 

初代花柳壽輔の門下であった初代家元の若柳壽童(わかやぎじゅどう)に

よって創始。

舞妓さんや芸妓さんなどの花柳界から発展した流派ですので、たおやかな

振付けが多く繊細かつ品位があるのが特徴。

独立・分派を経て、「若柳流宗家」「正派若柳流」「直派若柳流」などに

現在は分かれている。

 

 

 藤間流(ふじまりゅう)

 

 

初代藤間勘兵衛(ふじまかんべえ)によって創始。

手数が少なく、舞台映えするダイナミックな振りが特徴で、細かい振りの

花柳流とは対照的である。

「家元」勘右衛門派(かんえもんは)と、「宗家」勘十郎派(かんじゅうろう

は)の二派に大別される。

 

 

 坂東流(ばんどうりゅう)

 

 

歌舞伎役者、三代目坂東三津五郎(ばんどうみつごろう)を流祖とし、代々

三津五郎が家元を継承。

端正で切れよい踊りで、その中で「役」を意識して演じるのが特徴であると

されている。

「汐汲(しおくみ)」「願人坊主(がんにんぼうず)」「傀儡師(ぐぐつ

し)」などが代表的な振付け演目である。

現在の家元は、歌舞伎役者の二代目坂東巳之助。

 

 

 

日本舞踊 その他の流派

 

 

 吾妻流(あづまりゅう)

 

 

江戸時代に栄えた江戸三座の一つ、市村座の振付師であった初代

吾妻東蔵が創始。

三代続いたのちしばらく途絶える。昭和に入り、歌舞伎役者十五世

市村羽左衛門の娘、藤間春枝が再興。吾妻流四代目家元を継承して

吾妻春枝となり、後に徳穂(とくほ)と改名した。

女性の身体の特徴をを美しく表現する踊りが特徴。

 

 

 市川流(いちかわりゅう)

 

 

七代目市川團十郎の舞踊を、九代目市川團十郎が磨き上げ創流。

品格と力強さを兼ね備えた踊りが特徴。

現在の家元は十一代市川海老蔵。妹の四代目市川翠扇が総代を

務めている。

 

 

 尾上流(おのえりゅう)

 

 

歌舞伎俳優尾上宗家の六代目尾上菊五郎によって創流された。

「品格、新鮮、意外性」を初代家元の言として大切にしている。

初代家元の歩んだ日本舞踊の理念に基づき、上品な舞踊、格調の

高い舞踊芸術を目指している。

 

 

 

 

ここまで流派を紹介しましたが、まだまだあります。

他の流派を知りたい方は、こちら【日本舞踊協会 所属流派一覧】

創作新舞踊については、こちら【日本創作新舞踊協会 会員ご紹介】

 

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